人気ブログランキング | 話題のタグを見る

人生今後とも楽しく生きるための糧


by sinsama2
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

2006.8.26 ブッダの人と思想  27

 このブツダシリーズでありますが、昨年の10月以来全く遠ざかっておりました。再開いたします。どこやらの、誰かさんは、6年かかるぞ~ なんて指摘しておりますが、まあ、6年かかってもよろしいではあ~りませんか。

 NHKブックスのこの本は、「中村元」元東京大学名誉教授(文学博士・インド哲学)が、NHKの番組の中でお話しした内容を、「田辺祥二」さんが書き下ろした本でありまして、原始仏教であるブッダの根本的思想を説いております。今の宗教団体では、なかなかこのような根本的なことまで、説いてくれることはまずありません。特に、新興宗教団体では、人集め、金集めにやっきになっておりまして、人が生きるうえでの根本的思想なんぞ教えてくれることはありません。

 今回は「梵天勧請」をテーマといたします。ブッダは、悟りを得てから後に、その感動が静まってまいります。そして、自分が悟った真理について深い内省に入ります。
 悟りの内容は、世間の人には難解で理解することはかなりの困難である、という思いであります。一般の人々の所有欲、自分が自分がという我執を真っ向から否定することが、ブツダの価値観でありました。世間の常識とあまりにもかけ離れていることに気づき、一人解脱者として沈黙してゆこうか、何としても法を説こうか迷います。

 そこで、梵天(ブラフマン・インドの思想で万有の根源を神格化したもの)が、ブッダに伝道を進めるのであります。
 「ああ、この世は滅びる。ああ、この世は破滅する。じつに修行を完成した人・尊敬されるべき人・正しく悟った人の心が、何もしたくないという気持ちに傾いて、説法しようとは思われないのだ!」・・・・・・・・・
 「尊い方!尊師は教え(真理)をお説きください。幸ある人は教えをお説きください。この世には生まれつき汚れの少ない人々がおります。かれらは教えを聞かなければ退歩しますが、聞けば真理を悟る者となりましょう」と・・・・・

 著者曰く「仏道は日常の中に生かされ、万人に実践されてこそ完結する。このことにブッダは気がついたのでしょう。・・・・・インド古来の哲人たちの教授法は、師と弟子の狭い範囲のものでした。ところが、ブッダの教法は、日月の光が万物を照らすように、万人に向かって説きだされました。当時のインド社会にとっては未曾有のことであつたと言わなければなりません。」

 小生、思うのであります。今の宗教団体は、万人に光りを照らすように、人々の心を導いているのでしょうか?否であります。旧来の仏教寺院は、葬式仏教に成り下がっております。また、新興宗教は、金集め、人集めに奔走しております。それを、ブツダ又は宗教団体の最高幹部の教えとしての実践として教えこんでおります。
 何か変ですな~
by sinsama2 | 2006-08-27 00:05 |