2010.2.10 覚悟の人
2010年 02月 11日
またまた、歴史小説でありますが、幕末物では坂本竜馬なんぞがテレビの大河ドラマで放映されております。小生も、幕末物は、「飛ぶがごとく」であるとか、「花神」であるとか、過去にいろいろと読んではおりますが、幕府をひっくり返した側の本が多いような気がいたします。
今回でありますが、「覚悟の人」(角川文庫)では、幕府側を支えた人物であります、「小栗上野介忠順」を描きました小説であります。
小栗さんでありますが、幕府直参旗本でして、外国奉行・勘定奉行等のお役をなされておりまして、当時の人物の中ではかなり進んだ考えの持ち主なのであります。あの坂本竜馬も、議会共和制的な日本を考えていたとのことでありますが、小栗さんとしましても、幕府側を中心とした郡県制を採用し、中央集権的な強い国家を考えていたとのことであります。
残念ながら、幕府側の上役であります老中あたりに、骨のある人物に恵まれなかったこともありまして、役目を解かれることもしばしばだったようであります。まあ、かなり上役にも言いたいことをズバズハと言っていたこともあるようなのですが、当時としてはかなりの経済通・外交通な幕臣でありまして、幕府が困った際には、なぜか奉行として呼び戻されたりして活躍されておりました。
しかしながら、時代の流れもあるのですかね~ 徳川幕府は滅びの道に突き進んでいくのでありますが、最後の将軍、徳川慶喜さん。彼はあまりに、逃げやら責任回避に終始し、大政奉還という毒まで食らってしまいます。その後の小御所会議で領地まで取り上げられることになり、鳥羽伏見の戦いの初戦で幕府軍が負けただけで、単身江戸に逃げ帰ってしまうのであります。実に卑怯者なのであります。
小栗さん、この時点では、江戸におりまして、逃げ帰ってきた慶喜に、幕府の強力な海軍をもって、新政府軍を駿河湾の東海道で迎え撃つ策を提案するのでありますが、弱腰の慶喜さんは逃げるばかりでありまして、結局、小栗さんは役職を解かれてクビという非運な目に遭うのです。後に西郷隆盛さん曰く、この戦法をとられていたら、負けていたとも言われていたとか。
幕府側として、為替レートの不均衡問題、薩摩や長州による攘夷による対外賠償問題、幕府の財政再建問題、幕府陸軍の近代化等に力を尽くし、獅子奮迅の活躍をされておりましたが、結局、新政府軍に捕らえられて、斬首されております。
明治政府で活躍されておりましたら、もっと歴史に残った人物だったものと思われてなりませんなぁ。
(^。^)y-.。o○
今回でありますが、「覚悟の人」(角川文庫)では、幕府側を支えた人物であります、「小栗上野介忠順」を描きました小説であります。
小栗さんでありますが、幕府直参旗本でして、外国奉行・勘定奉行等のお役をなされておりまして、当時の人物の中ではかなり進んだ考えの持ち主なのであります。あの坂本竜馬も、議会共和制的な日本を考えていたとのことでありますが、小栗さんとしましても、幕府側を中心とした郡県制を採用し、中央集権的な強い国家を考えていたとのことであります。
残念ながら、幕府側の上役であります老中あたりに、骨のある人物に恵まれなかったこともありまして、役目を解かれることもしばしばだったようであります。まあ、かなり上役にも言いたいことをズバズハと言っていたこともあるようなのですが、当時としてはかなりの経済通・外交通な幕臣でありまして、幕府が困った際には、なぜか奉行として呼び戻されたりして活躍されておりました。
しかしながら、時代の流れもあるのですかね~ 徳川幕府は滅びの道に突き進んでいくのでありますが、最後の将軍、徳川慶喜さん。彼はあまりに、逃げやら責任回避に終始し、大政奉還という毒まで食らってしまいます。その後の小御所会議で領地まで取り上げられることになり、鳥羽伏見の戦いの初戦で幕府軍が負けただけで、単身江戸に逃げ帰ってしまうのであります。実に卑怯者なのであります。
小栗さん、この時点では、江戸におりまして、逃げ帰ってきた慶喜に、幕府の強力な海軍をもって、新政府軍を駿河湾の東海道で迎え撃つ策を提案するのでありますが、弱腰の慶喜さんは逃げるばかりでありまして、結局、小栗さんは役職を解かれてクビという非運な目に遭うのです。後に西郷隆盛さん曰く、この戦法をとられていたら、負けていたとも言われていたとか。
幕府側として、為替レートの不均衡問題、薩摩や長州による攘夷による対外賠償問題、幕府の財政再建問題、幕府陸軍の近代化等に力を尽くし、獅子奮迅の活躍をされておりましたが、結局、新政府軍に捕らえられて、斬首されております。
明治政府で活躍されておりましたら、もっと歴史に残った人物だったものと思われてなりませんなぁ。
(^。^)y-.。o○
by sinsama2
| 2010-02-11 19:55
| 歴史探訪