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人生今後とも楽しく生きるための糧


by sinsama2
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2005.2.20 ブッダの人と思想  5

 NHKブックス(中村元先生始め著作)からのシリーズ、NO5となりました。ちびり、ちびりとやっておりますので、NO100ぐらいは行きそうであります。

 今回からは、「人間はどうしたら清浄になれるのか?」というお話しでありますが、ブッダ生存当時は、「バラモン教」というものが盛んでありました。当時のバラモン教においては、生贄による祭祀と、火による祭祀は盛んに行われていたそうです。火によって、浄められると信じられていたとのことであります。

 バラモン教の火は「ホーマ」と呼ばれておりまして、火は神聖なものと信じられていたようです。インドでは、その後「ヒンドゥー教」にも取り入れられ、今でもインドを旅行すると、各地で「ホーマ」の行を見ることができるそうです。

 日本での仏教の中の「密教」というものは、「ホーマ」の音写であります「護摩」を焚いて行をしております。小生が思うところでは、真言宗などの密教等は、本来の仏教からかけ離れた、いわゆる「ヒンドゥー教」の要素がかなり入り込んだものと思われます。

 ところが、ブッダは、「火は外の物理的現象であって、内面の心を浄化することはない」と、説いております。以下が、初期仏典の「サンユッタ・ニカーヤ」からの、ブッダのお言葉です。

 バラモンよ。木片を焼いたら清らかになれると考えるな。それは単に外側に関することであるからである。
 外的なことによって清浄になれると考える人は、実はそれによって清らかになることはできない、と真理に熟達した人々は語る。
 バラモンよ。わたくしは木片を焼くことをやめて、内面的にのみ光輝を燃焼させる。永遠の火をともし、常に心を静かに統一していて、敬われるべき人として、わたくしは清浄行を実践する。・・・・・・・・・・・・・・よくととのえられた自己は人間の光輝である。


 ブッダは、「内心の火を輝かせよ」と、説いております。自己流に解釈するならば、「燃えるような心で常に臨むべし!」ということでしょうか?
by sinsama2 | 2005-02-20 10:55 |